PDF：安全なデータ連携のためのガイド

プライバシーを損なうことなくデータサイロを解消しましょう。

安全なコラボレーションこそが、最大の競争優位になります。

このガイドでは、Multi-Party Computation（MPC） と ブロックチェーン を組み合わせることで、
機密データを開示することなく企業間で安全にコラボレーションを実現する方法を解説します。
医療、金融、モビリティといった実際の業界ユースケースを通じて、Partisiaのプラットフォームがどのように
安全で監査可能な組織間データ連携を、既存システムを再構築することなく可能にしているかをご紹介します。

データコラボレーションがうまくいかない理由

2023年のDeloitte（デロイト）レポートによると、70%以上の企業がデータサイロをデジタル変革の主要な障害と考えています。
また、Gartner（ガートナー）の調査では、組織間のデータコラボレーションを成功裏に活用できている企業は20%未満であり、
その主な理由はプライバシーとコンプライアンスへの懸念だと指摘されています。

Multi-Party Computationが可能にすること

Multi-Party Computation（マルチパーティー・コンピューテーション）は、
複数の当事者が互いの入力データを開示せずに共同で計算を行える暗号技術です。
各参加者は自分のデータの制御権を保持したまま、合意された結果のみが公開されます。
つまり、誰も本来見るべきでない情報を見ることはありません。

ブロックチェーンが信頼を強化する仕組み

ブロックチェーン技術は、MPCを補完する形で透明性と追跡可能性を加えます。
MPCがデータを秘密裏に処理するのに対し、ブロックチェーンはそのプロセスを改ざん不可能な公開台帳に記録します。
これにより、すべての計算・処理が信頼性をもって検証可能になります。

すでに実用化されている分野

• 金融分野では、銀行がPartisiaのプラットフォームを使い、
  顧客データを一切開示することなく、複数機関間での不正検知を実現しています。
  
  
• さらに、リスクモデルのベンチマークやコンプライアンス対応の共同管理にも活用されており、
  生データを共有することなく協調的な運用が可能となっています。